表彰【2025年】

見出し背景

1. 論文賞

受賞者:上野 裕貴、夏川 浩明、小山田 耕二
表 題:Do boxes affect exploration behavior and performance in group-in-a-box layouts?
対象論文:Journal of Visualization,Vol.28,Issue2,pp.449-462 
推薦理由:
当該論文は、ネットワーク可視化におけるGroup-in-a-box(GIB)レイアウトの設計要素が、利用者の探索行動とタスク遂行にどのような影響を与えるかについて実験的に明らかにしており、ソーシャルネットワーク解析やインテリジェントデータ可視化などに貢献するものであり、論文賞に推薦する。

受賞者:村上 綾菜、伊藤 貴之
表 題:Flexible optimization of hierarchical graph layout by genetic algorithm with various conditions
対象論文:Journal of Visualization,Vol.28,Issue1,pp.181-204
推薦理由:
当該論文は、情報可視化の中でも重要な階層型グラフ可視化において、遺伝的アルゴリズムを用いた新たなレイアウト最適化手法を提案しており、グラフのサイズに制限されない大規模グラフにも適用可能であり、可視化情報分野に多大に貢献するものであり、論文賞に推薦する。

2.技術賞

今回は、対象者なし

3.奨励賞

受賞者:川嶋 大介(千葉大学)
表 題:医療・創薬に向けた電気トモグラフィによる細胞電気物性イメージング
対象論文:第51回可視化情報シンポジウム講演論文集
推薦理由:
微細電極アレイセンサを用いた電気トモグラフィ技術を開発し、細胞の電気的特性を非侵襲的に可視化する技術を確立しており、膜タンパク質の物質輸送効果や細胞核の導電率測定など細胞電気物性の可視化を実現している。この顕著な成果により、奨励賞に推薦する。

受賞者:杉岡 洋介(宇宙航空研究開発機構)
表 題:低速風洞における3次元剥離現象の感圧塗料法による可視化
対象論文:第52回可視化情報シンポジウム講演論文集
推薦理由:
低速気流中における3次元はく離の発生メカニズム改名のため、PSP/TSP法と蛍光オイルフロー法を用いて、翼表面流れの可視化を行っており、特に滑らかで高い時間応答性を有する塗装型PSPを独自に開発している。また、学会誌編集委員やシンポジウム実行委員などでも多大な貢献がある。この顕著な成果により、奨励賞に推薦する。

受賞者:The-Anh Nguyen(名古屋大学)
表 題:Simultaneous near-infrared measurement of temperature and flow fields of a thermal plume arising in water
対象論文:Journal of Visualization, Vol.28, Issue2, pp.265–278
推薦理由:
水の近赤外域の吸収分光特性を利用して微小領域の流体の温度分布を画像化し、同時にトレーサ粒子追跡により流速分布を推定する技術開発を行っており、自然体流プルームの温度・流れ場を評価している。この顕著な成果により、奨励賞に推薦する。

4.映像賞

今回は、対象者なし

一般社団法人 可視化情報学会 第36期 貢献賞

受賞社:株式会社ナックイメージテクノロジー
表 題:可視化情報学会運営に関する貢献
推薦理由:
株式会社ナックイメージテクノロジーは、長年、可視化情報シンポジウムにおける機器展示に協力いただくなど、本学会に対して多大な貢献が認められることから、貢献賞に相応しいと認める。