学会の活動(第21期)
本学会は昭和56年に「流れの可視化学会」としてスタートし, 平成18年には創立25周年を,平成22年(第21期)には設立20周年を迎える. 近来学会は従来の可視化技術と並べて「情報」の可視化を学会の両輪にすべく,「情報」の可視化の展開に重点を置き, 「ビジュアリゼーションカンファレンス」を通じた活動の強化を継続している.
第21期においても, 「情報」の可視化を最重点課題として活動を推進することにより学会の魅力を更に幅広いものとする. 最近, 様々な場で議論されているように, 知識の幾何級数的な増大, 細分化と複雑・高度化は, 専門家にとってすらその分野の知識を十分に活用することを困難にしている.
このような状況を打破するためには, 知的要素の相互の関係を明らかにする知の構造化が必要である. 知識モデル・情報モデルの可視化はそのための強力なツールとなる.
学会の英文論文集JOVは国際的にも高く評価されつつあるが, 国際的情報発信を更に拡大するため一層の充実を図るべく, 出版作業をSpringer社に移行する過程にある. また, 和文論文集についても更なる拡充を図る.
JABEEに基づく大学教育プログラムや技術士の継続教育については, 講習会を継続的に開催するなど, 引き続きその展開に協力するとともに, 学会の意見を反映させていく.
このような活動を継続して行うためには, 会員の増強を引き続き進めるとともに, 学会の財政基盤の強化を緊急に進める必要があると考えており, 具体的な方法の検討を行っていく.