第30期 表彰

一般社団法人 可視化情報学会 第29期 学会賞

1.論文賞

受 賞 者:中澤里奈(TRL)、伊藤貴之、斎藤隆文
表  題:Analytics and Visualization of Citation Network Applying Topic-based Clustering
対象論文:Journal of Visualization, Vol. 21, No. 4, pp. 681-693, 2018.

2.技術賞(カテゴリⅠ)

受 賞 者:A. Z. Nazari, Y. Ishino, R. Yamada, T. Motohiro, F. Ito, H. Kondo, Y. Miyazato, S. Nakao
表  題:“CT (Computer Tomography) Measurement of 3D Density Distributions of High-Speed Premixed Turbulent Flames (Multi-Path Integration Image-Noise Reduction Technique Based on Novel Concept of Complex Brightness Gradient in Quantitative Schlieren Images)”
対象論文:The 18th International Symposium on Flow Visualization (ISFV-18), Zurich, Switzerland, June 26-29, 2018

3.技術賞(カテゴリⅡ)

対象者なし

4.奨励賞

受 賞 者:花崎 逸雄(農工大)
表  題:
熱揺らぎが支配的なメゾスケール熱流体現象の可視化と制御に関する研究
(1) セルロースナノファイバーによるコーヒーリング現象の抑制
(2) TIRF によるナノ流路内の トレーサー可視化における露光時間の影響*

対象業績:可視化情報,Vol. 37,Suppl. No. 1
可視化情報,Vol. 38,Suppl. No. 1*

受 賞 者:桑野 修(海洋研究開発機構)
表  題:可視化で進める地震研究
対象業績:可視化情報 Vol.37 Suppl.1(可視化情報シンポジウム), D111 (2017)

5.映像賞

対象者なし

6.貢献賞

対象者なし

第29期の学会賞以外の受賞者

1.第45回可視化情報シンポジウム ベストプレゼンテーション賞

1. 第46回可視化情報シンポジウム ベストプレゼンテーション賞
(1) 竹下泰史(北九州市立大)
「レインボーシュリーレン法によるショックトレーンの可視化」
(2) 北島雅文(工学院大)
「射出機を用いたテニスボールの空力特性計測」
(3) 杉岡洋介(東北大)
「粒子/色素吸着型ポリマーセラミック感圧塗料の特性評価」
(4) 宮城優里(お茶の水女子大)
「RGB-Dカメラで記録した歩行者軌跡のパターン分析と可視化」
(5) 西村京馬(立命館大)
「3次元計測点群データの奥行き強調可視化 ― 点線と点密度制御の活用 ―」
(6) 鳥取直友(東工大)
「慣性フォーカスとDLDマイクロピラーによる微粒子分離」
(7) 難波陽大(日本大)
「偏心型軸流式血液ポンプの内部流れの解明と生体適合性の評価」
(8) 中村崚登(神戸大)
「燃料インジェクター内におけるストリングキャビテーションの発生と
3次元流場構造の分析」
(9) 江口玲央(京工繊大)
「機能表面に沿う自然対流気液二相流の可視化画像計測」

2.第45回可視化情報シンポジウム アート賞

大賞

① 石井大地、桑田輝一(大分工業高等専門学校)
「Streamlines」
② 芹田真澄、武田咲希恵(東京理科大学)
「いろどり」

金賞

太田槙吾、市川拓弥(東京理科大学)
「”Watch” the sound」

銀賞

松岡大祐、荒木文明、佐々木英治(国立研究開発法人海洋研究開発機構)
「encounters of ocean currents and eddies」

3.第1回ビジュアリゼーションワークショップ

最優秀賞

学生の部:
「レーザ計測によって取得された大規模3次元点群の自動ノイズ平滑化と
高品質透視可視化」
内田知将, 長谷川恭子, 李亮, 田中覚(立命館大学)

大学院生の部:
「計測・同化・シミュレーションの3種類の海洋データを用いた
モード水領域の比較可視化」
矢野緑里, 伊藤貴之, 田中裕介, 松岡大祐, 荒木文明(お茶の水女子大学)

優秀賞

学生の部:
「スマートデバイスを用いたマルチエージェントモデルに基づく
津波避難疑似体験システム」
植野雄貴, 近真弥, 陳詩凌, 金澤功樹, 樫山和男(中央大学)

大学院生の部:
「南海トラフ巨大地震における大規模津波の数値シミュレーションに基づく
塩分変動ビジュアル解析」
森本行哉, 中田聡史, 長谷川恭子, 李亮, 田中覚(立命館大学)

第29期 表彰

一般社団法人 可視化情報学会 第29期 学会賞

1.論文賞

受 賞 者:Tomohiko Tanaka, Rei Asami, Ken-ichi Kawabata, Kunio Hashiba, Takashi Okada, Tomohide Nishiyama
表  題:A posteriori accuracy estimation of ultrasonic vector-flow mapping (VFM)
対象論文:Journal of Visualization, Vol.20(3),pp.607-623.

受 賞 者:川嶋大介(千葉大学), 角田直人(首都大学東京), 有本英伸(産業技術総合研究所), 近藤克哉(鳥取大学), 山田幸生(電気通信大学)
表  題:近赤外域の単一波長を利用した中和反応で生成する塩濃度の可視化
対象論文:可視化情報学会論文集Vol.36, No.12 (2016年12月)

2.技術賞(カテゴリⅠ)

受 賞 者:芳田泰基(北海道大学), 田坂裕司(北海道大学), 朴炫珍(北海道大学)村井祐一(北海道大学)
表  題:超音波パルスドップラーによる食品物性の定量可視化技術
対象論文:Journal of Visualization, Vol.21 (2), pp.253-265 (2018年4月)

3.技術賞(カテゴリⅡ)

対象製品:日本カノマックス株式会社(トモグラフィックPIVシステム FlowMaster PIV)
表彰内容:可視化計測技術応用製品の販売と普及

4.奨励賞

受 賞 者:尾上 洋介(日本大学)
表  題:Group In a Box グラフ描画におけるツリー再配置
対象業績:可視化情報シンポジウム (2017年7月) B108

受 賞 者:山下 翔伍(トヨタ自動車)
表  題:パルスLEDを用いた感圧塗料計測における強度法と寿命法の比較
対象業績:全国講演会(室蘭2017) 講演論文集, OS7-2-11

5.映像賞

受 賞 者:新原 俊樹(九州大学)
表  題:ファイルサーバ内の電子ファイル格納状況と時間変化の可視化
対象業績:可視化情報学会ホームページフラッシュ掲載,可視化情報シンポジウム (2017年7月) ,B211

6.貢献賞

受 賞 社:株式会社フォトロン
表  題:可視化情報学会運営に関する貢献
対象貢献:長年にわたり,学会の機器展示や広告掲載を通じて,学会運営に多大な貢献を果たしてきた.また,最先端の高速度カメラを開発・製造・販売し,可視化研究の推進に大いに貢献した.

第29期の学会賞以外の受賞者

1.第45回可視化情報シンポジウム ベストプレゼンテーション賞

(1) 李 澤辰(東北大学))
「線形最小二乗法を用いた蛍光油膜画像における表面摩擦応力場の推定」
(2) 尾亦 範泰(東京大学)
「ノズルを含む3次元非定常流れ方向データの定量的可視化法」
(3) 岡田 佳也(お茶の水女子大学)
「店舗内の歩行者行動分析のための3次元時系列可視化」
(4)執行 悠太(東京理科大学)
「蛍光異方性の温度依存性に対する溶液粘度の影響」

2.第45回可視化情報シンポジウム アート賞

大賞

溝口 美生,櫻井 亮介 (東京理科大学)
“Droplet painting”

金賞

新原 俊樹(東北大学)
「ファイルサーバ内の電子ファイル格納状況の可視化」

銀賞

藤田 涼亮,藤田 健介 (東京理科大学)
“Invisible canvas”

3.全国講演会(室蘭2017)ベストプレゼンテーション賞

(1) 山本駿悟(室蘭工業大学大学院)
「熱画像法による水素吸蔵合金充填容器の発熱分布の可視化」
(2) 河内拓也(東京工業大学大学院)
「開口合成法を用いたエコーPIVの開発」
(3) 池田拓士(九州工業大学大学院)
「弾性運動翼の弾性変形部壁面近傍の渦度の成長」
(4) 野田達也(室蘭工業大学大学院)
「中空円筒内を流れる作動油のキャビテーション噴流の可視化実験(面取りおよびテーパ形状の影響」

4.第1回ビジュアリゼーションワークショップ

(1)最優秀ポスター賞
学生の部:下村 哲裕(立命館大学)
大学院生の部:花立 麻衣子(中央大学)
(2) 優秀ポスター賞
学生の部:金沢 功樹(中央大学)
大学院生の部:矢野 緑里(お茶の水女子大学)・永田 広樹(立命館大学)

第30期役員理事名簿

第30期(2018.6.1~2019.5.31)可視化情報学会 役員担当

会長

宮地 英生(東京都市大学)

副会長

総務 横野 泰之(東京大学)

編集 澤田 達男(慶応義塾大学)

企画 田中 覚(立命館大学)

理事

総務理事

総務委員長 桑原 譲二((株)フォトロン)総務委員会委員長

土井 章男(岩手県立大学)総務委員会副委員長財務・財政健全化

飯田 明由(豊橋技術科学大学)規定・会誌(広告)・30周年記念担当

元祐 昌廣(東京理科大学)財務・総務

川口 達也(東京工業大学)IT/広報

編集理事

編集委員長 伊藤 貴之(お茶の水女子大学)編集委員会委員長・和文誌編集委員会委員長

武居 昌宏(千葉大学)編集委員会副委員長・JOV

竹島 由里子(東京工科大学)学会誌編集委員会委員長

松田 佑(早稲田大学)学会誌編集委員会

企画理事

企画委員長 伊藤 慎一郎(工学院大学)企画委員会委員長

榊原 潤(明治大学)企画委員会副委員長 国際化・学会連携・記念事業

加藤 千恵子(東洋大学)研究会

森田 潔((株)日立製作所)研究会

染矢 聡(産業技術総合研究所)講習会

松岡 大祐(海洋研究開発機構)講習会

監 事

亀田 正治(東京農工大学)

富松 重行((株)電業社機械製作所)

第29期会長 会長就任にあたって

第29期会長 海保 真行

takahashi

Inaugural Address by the President for the Twenty-ninth Term

Masayuki KAIHO

2017年8月10日に開催された可視化情報学会通常総会ならびに臨時理事会におきまして、第29期の会長に推挙され、就任することとなりました。本学会は、昭和56年(1981年)に「流れの可視化学会」としてスタートし、平成2年には「可視化情報学会」として学会のスコープを拡げ、会員の皆様のご努力により発展してきました。このように長い歴史を有する本学会の会長への就任は、非常に重責を感じるところでありますが、学会の持続的な発展をめざし、最大限の努力をしてまいりたいと思います。会員の皆様のご支援・ご協力を何卒よろしくお願いいたします。

昨今では、IoT、AI、Society5.0などの潮流のもと、社会のオープン化・エコシステム化実現のための技術として、物理現象のみならず社会現象を対象とした「可視化」に対する期待が高まり、本学会の役割はますます重要となってきています。そのような背景のもと、本学会では、「可視化情報に関する研究の進展と知識の普及」「我が国における学術の発展」というビジョンを掲げ活動しています。

1つめのビジョンについては、「学会が行う事業の価値向上」と言い換えられると思います。皆様ご承知の通り、本学会では、会誌等出版物の発行、講演会・講習会の開催、学会賞等の授与、研究会活動など、様々な事業を推進しています。ここ数年、産業界の学会活動活性化をめざした学会賞の見直し・新設、会員の議論の場である講演会の活性化をめざした可視化情報シンポジウムと全国講演会の統合の決定など、渡邉好夫元会長、高橋桂子前会長のリーダシップによる学会としてのあるべき姿の議論のもと、様々な施策を実行に移してきました。ある意味、持続的な発展に向けた学会の転換期と言っても過言ではないかもしれません。例えば、講演会統合については、統合後のシンポジウム企画の具体化だけでなく、今後、全国講演会の特長を残しつつ持続的にどのように開催していくのか、などの検討が必要です。その他、学会誌・論文集・研究会・講習会などの事業についても、今までの議論も踏まえて、事業の持続性・会員の皆様にとっての価値向上を考えた検討を進められればと思います。

2つめのビジョンは「可視化情報学が生み出す価値の向上」と言い換えられるかと思います。個人的なイメージですが、可視化情報学は、技術のSカーブで言うと、創成期を過ぎ、成長期に入ったところで、これから成長を加速していくフェーズだと思います。そのためには学問・学術としての体系化が必要と感じます。ただ、「可視化」という言葉は、広く世の中に普及しており、対象とする分野・現象があまりにも広い横断的な学問であるが故に、今は応用分野拡大の時期で、体系化の考え方・方針が定まっていないとも言えます。体系化のオーソドックスな考え方は、例えば、機械工学における4力学です。機械工学の成長加速期には、学問が4力学として体系化され、その周りに○○工学という応用側の学問が発展してきたものと想像されます。対象が広すぎてこのような技術分類的な体系化の考え方が難しいとすると、技術が生み出す価値ベースで体系化を考えるのも一つのやり方かと思います。最近の世の中は、大学も企業も、技術シーズ型から課題解決型にシフトしています。なかなか答は見つからないかもしれませんが、このような議論をしていくことによって、可視化情報学が生み出す価値の向上、さらには「我が国における学術の発展」に近づけることと思います。

さらに今期は、学会の運営基盤、すなわち、運営そのものの持続性・公共性についても、従来のやり方の良いところを残しつつ、改革を恐れず検討してまいりたいと存じます。

おわりに、残念ながら、現時点で、会員数の漸減傾向からは脱しておりませんが、学会全体の持続的な発展を命題として掲げ、上記の、事業としての価値向上、学問としての価値向上を基本方針として、短期的な施策だけでなく、中・長期的な施策を検討してまいります。そのためには、会員の皆様をはじめ、関係各位のご支援・ご協力が不可欠です。何卒よろしくお願い申し上げます。