学会の活動(第27期)
本学会は、昭和56年(1981年)に「流れの可視化学会」としてスタートしたが、平成2年には「可視化情報学会」として、さらに広く「可視化情報に関する研究の進展と知識の普及のため」の法人としての歩みを進めてきた。この間、「可視化」も、いまや理工学に留まらず社会科学、人文科学を含む様々な分野の基本的な「認識技術」として広く定着してきている。さらに近年は、big data時代と呼ばれるように膨大な情報が入手できる時代となって、その情報の全体像の認識と利活用は、極めて重要な位置を占めている。この意味で、本学会は「可視化」の研究と普及を目指す学術集団として、その役割に大きな期待がかけられている。
これを果たすために、従来以上に、先端的な学術研究の進展、産業界との情報共有と可視化技術の展開、社会のへの普及と啓蒙を強化して行きたい。具体的には、英文論文集Journal of Visualization、和文論文集、学会誌等のいっそうの充実、国内外の会議やシンポジウムの開催、講演会・講習会・研究会の推進に努める。特に、「可視化」を通してより広範な学術分野との交流を進めるとともに、産業界の期待に応えられる学会のあり方、施策を模索したい。また、若手研究者・技術者の声を広く取り入れて活性化を図っていく考えである。